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夏なのに肌が乾く理由 — 汗をかいても潤わない科学

CONCERN-FIRST GUIDE 肌悩み解決ガイド
KAIAN R&D Team||

「夏は汗をかくから保湿はいらない」。そう思っていませんか?しかし、皮膚科医の間では夏こそ「隠れ乾燥」に注意すべきという認識が広がっています。

夏の肌を脅かす3つの要因

1. 紫外線によるバリア破壊 — UVBは表皮にダメージを与え、UVAは真皮のコラーゲンを分解。バリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなります。

2. エアコンによる湿度低下 — 室内の湿度は30-40%にまで下がることがあり、肌から水分が奪われます。冬のオフィスより乾燥していることも。

3. 汗の蒸発による水分損失 — 汗が蒸発する際、肌の水分も一緒に持っていかれます(蒸散)。汗をかいた後の肌は、実は以前より乾燥しています。

「べたつき=潤い」の勘違い

夏に感じる「べたつき」は主に皮脂と汗の混合物であり、肌内部の水分量とは別物です。表面はべたつくのに、内部は乾いている「インナードライ」状態が夏に多発します。

夏の保湿戦略

1. 日焼け止めを最優先に — バリア破壊の根源を断つことが最初のステップ。

2. テクスチャーを変える、保湿成分は変えない — 重いクリームをジェルに切り替えても、セラミドやヒアルロン酸は引き続き必要です。

3. こまめな保湿ミストは逆効果の場合も — 水だけのミストは蒸発時に肌の水分も奪います。保湿成分入りのものを選びましょう。

夏の肌こそ、見えない乾燥に注意が必要です。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Alhasaniah A, Sherratt MJ, O'Neill CA. The Impact of Ultraviolet Radiation on Barrier Function in Human Skin: Molecular Mechanisms and Topical Therapeutics. Curr Med Chem. 2018;25(40):5503-5511.
  2. Pittayapruek P, Meephansan J, Prapapan O, Komine M, Ohtsuki M. Role of Matrix Metalloproteinases in Photoaging and Photocarcinogenesis. Int J Mol Sci. 2016;17(6):868. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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