Skin Skincare University

発酵化粧品って何がいいの?

LEVEL 1 発酵成分の世界
KAIAN R&D Team | |

味噌、ヨーグルト、納豆、キムチ。私たちの食生活には、多くの発酵食品が取り入れられています。「発酵食品は体に良い」と聞いたことがある方は多いはずです。

実はこの「発酵の力」は、スキンケアの世界でも注目されています。発酵化粧品とは一体何が良いのか、わかりやすく解説します。

発酵で分子が小さくなる

発酵とは、微生物(乳酸菌酵母、麹菌など)が原料を分解・変換するプロセスです。このプロセスを経ることで、もともと大きかった分子が、より小さな成分へと分解されます。たとえば、大豆を発酵させると、大豆タンパク質がアミノ酸やペプチドへと変化します。一般に、低分子の成分は角層になじみやすいと考えられていますが、実際の浸透しやすさは分子の大きさだけでなく、水溶性・油溶性などの性質にも左右されます。

善玉菌の代謝産物が肌を守る

発酵プロセスで微生物が生み出す「代謝産物」には、アミノ酸、ビタミン、有機酸、短鎖脂肪酸などが含まれます。これらは肌のバリア機能をサポートし、うるおいを保つ働きがあります。

原料大豆・米・果実など大きな分子微生物乳酸菌・酵母・麹菌分解・変換🧫発酵産物アミノ酸・ビタミン有機酸・短鎖脂肪酸小さな分子

杜氏の美しい手——発酵と美肌の原点

日本酒造りに携わる杜氏(とうじ)の手が、白くて美しいことは古くから知られていました。発酵液に日常的に触れることで、麹菌が生み出すコウジ酸アミノ酸が肌に作用していたのです。この観察が、発酵化粧品研究の出発点となりました。

発酵化粧品は、自然の力と科学を組み合わせたスキンケアの新しいかたちです。次のレベルでは、発酵成分の種類と違いをさらに詳しく学んでいきましょう。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Cabanes J, Chazarra S, Garcia-Carmona F. Kojic Acid, a Cosmetic Skin Whitening Agent, is a Slow-binding Inhibitor of Catecholase Activity of Tyrosinase. J Pharm Pharmacol. 1994;46(12):982-985. PubMed
  2. Pérez-Rivero C, López-Gómez JP. Unlocking the Potential of Fermentation in Cosmetics: A Review. Fermentation. 2023;9(5):463.
  3. Rawlings AV, Davies A, Carlomusto M, et al. Effect of lactic acid isomers on keratinocyte ceramide synthesis, stratum corneum lipid levels and stratum corneum barrier function. Arch Dermatol Res. 1996;288(7):383-390. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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