Skin Skincare University

春夏秋冬、肌はこんなに変わっている

LEVEL 1 季節と環境のスキンケア
KAIAN R&D Team | |

「1年中、同じ化粧水と乳液を使っている」——そんな方は多いのではないでしょうか。でも、ちょっと考えてみてください。あなたが着る服は季節ごとに変わるのに、肌のケアは変えなくていいのでしょうか?

実は、肌の状態は季節によって大きく変化しています。気温、湿度、紫外線量——この3つの環境因子が変わるたびに、肌は異なるストレスにさらされ、異なるケアを必要としているのです。

4季節の肌変化サイクル花粉・ゆらぎ湿度40-60%紫外線・皮脂・汗UV指数8-11乾燥移行・回復湿度50→30%乾燥・バリア低下湿度20-30%肌は常に変化している

春——花粉とゆらぎの季節

冬の乾燥から解放され、気温が上がり始める春。一見すると肌にとって楽な季節に思えますが、実は花粉や黄砂という新たなストレスが登場します。気温の寒暖差も大きく、肌は「ゆらぎやすい」状態に。バリア機能が不安定になりやすい季節です。

夏——紫外線・皮脂・汗の三重苦

夏は紫外線量がピークを迎え、皮脂分泌が増加し、汗で肌表面のうるおい成分が流れ出す——まさに三重苦の季節。さらに冷房による室内乾燥も加わります。「ベタつくから保湿はいらない」は大きな誤解です。

秋——夏のダメージ回復と乾燥への移行

秋は夏に受けた紫外線ダメージが「シミ」や「くすみ」として表面化する季節。同時に、湿度が急激に下がり始め、冬の乾燥に向けた準備期間でもあります。ダメージ回復と保湿強化を同時に行う必要がある、意外と忙しい季節です。

冬——乾燥とバリア機能低下

湿度が30%以下まで下がる冬。肌からの水分蒸発(TEWL)が増加し、バリア機能が低下します。暖房がさらに室内を乾燥させ、肌は内側からも外側からも水分を奪われます。重厚な保湿ケアが必須の季節です。

「1年中同じケア」の問題点

肌の環境がこれほど変わるのに、ケアが一定では対応しきれません。夏に冬用の重いクリームを使えばべたつきやニキビの原因に。冬に夏用の軽いローションだけでは保湿が足りない。季節に合わせてケアを調整することが、肌の健康を保つための基本です。

次のレベルでは、夏のスキンケアに焦点を当て、紫外線・汗・皮脂への具体的な対策を解説します。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Engebretsen KA, Johansen JD, Kezic S, Linneberg A, Thyssen JP. The effect of environmental humidity and temperature on skin barrier function and dermatitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(2):223-249.
  2. Denda M, Sato J, Tsuchiya T, Elias PM, Feingold KR. Low humidity stimulates epidermal DNA synthesis and amplifies the hyperproliferative response to barrier disruption: implication for seasonal exacerbations of inflammatory dermatoses. J Invest Dermatol. 1998;111(5):873-878. PubMed
  3. Brar G, Dhaliwal A, Brar AS, Sreedevi M, Ahmadi Y, Irfan M, Golbari R, Zumarraga D, Yateem D, Lysak Y, Abarca-Pineda YA. A Comprehensive Review of the Role of UV Radiation in Photoaging Processes Between Different Types of Skin. Cureus. 2025;17(3):e81109.
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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