Skin Skincare University

有効成分は"入っている"だけでは意味がない——配合濃度という基準

LEVEL 3 美容液の選び方
KAIAN R&D Team | |

美容液の成分で「ナイアシンアミド配合」「ペプチド配合」という表示をよく見かけます。しかし、重要なのは配合されているかどうかではなく、効果が出る濃度で配合されているかどうかです。

有効成分の効果が確認されている濃度目安

主要な有効成分には、研究や原料メーカーの資料によって「このくらいの濃度で効果が報告されている」という一般的な目安があります。以下は代表的な範囲で、試験条件や製品によって異なります。

ナイアシンアミド2〜5%(シワ・くすみ・キメ対策として研究)

レチノール0.3〜1%(高濃度ほど刺激リスク。日本の医薬部外品では純粋レチノール0.04%が承認)

ビタミンC誘導体(APPS):1〜3%(浸透性に優れる一方、水溶液中では分解しやすく処方設計が重要)

ペプチド:種類による(0.001〜2%)(原料グレードの純度差が大きい)

有効成分の効果確認濃度範囲0.01%0.1%1%5%微量配合(効果不十分)xナイアシンアミド2-5%レチノール0.3-1%ビタミンC (APPS)1-3%ペプチド0.001-2%

配合濃度が開示されないという問題

問題は、ほとんどのブランドが配合濃度を開示していないことです。

「〇〇配合」は、極端に言えば0.0001%でも成立します。消費者は成分の「有無」しか判断できず、「量」の評価ができない。これは、栄養成分表示のない食品を買っているようなものです。

最も合理的な選択基準

では、開示していないブランドの製品はどう判断するか?1%以下の成分群(※順不同で記載可能)の位置と、原料メーカーの推奨配合量を照合する方法がありますが、一般の消費者には現実的ではありません。

配合比率を開示しているブランドを選ぶ。これが、最も合理的な選択基準の1つです。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Bissett DL, Oblong JE, Berge CA. Niacinamide: A B vitamin that improves aging facial skin appearance. Dermatol Surg. 2005;31(7 Pt 2):860–865. PubMed
  2. Bissett DL, Miyamoto K, Sun P, Li J, Berge CA. Topical niacinamide reduces yellowing, wrinkling, red blotchiness, and hyperpigmented spots in aging facial skin. Int J Cosmet Sci. 2004;26(5):231–238. PubMed
  3. Kafi R, Kwak HS, Schumacher WE, et al. Improvement of naturally aged skin with vitamin A (retinol). Arch Dermatol. 2007;143(5):606–612. PubMed
  4. Pinnell SR, Yang H, Omar M, et al. Topical L-ascorbic acid: percutaneous absorption studies. Dermatol Surg. 2001;27(2):137–142. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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