LEVEL 4 美容液の選び方
KAIAN R&D Team | |
配合濃度に加えて、プロが見ているのは原料の「グレード」です。同じ成分名でも、原料メーカーや精製度によって、実効性が大きく異なります。
ペプチドの例
「パルミトイルトリペプチド-38」という成分名は1つですが、原料としては大手メーカー品(原料メーカーのin vitro試験でコラーゲン合成の促進が報告され、高純度で品質管理されている)とジェネリック原料メーカーのコピー品(同じINCI名だが純度や品質のばらつきが大きく、臨床データが乏しい)が存在します。成分表には同じ名前が記載され、消費者には区別がつきません。
幹細胞培養上清液の例
最近人気の「ヒト幹細胞培養上清液」は、品質のばらつきが特に大きい原料です。ドナーの年齢・健康状態により成長因子の組成が異なり、培養条件によっても品質が変動します。ロット間の再現性が低く、含まれる成長因子の中にはVEGFのように過剰で望ましくない作用を持つものもあります。
化学合成ペプチドの優位性
一方、化学合成ペプチドの優位性として、分子構造が完全に特定されている、高純度での品質管理が可能、ロット間のばらつきが小さい、不要な成長因子を含まないという点があります。
「天然由来」「ヒト由来」は響きが良いですが、品質管理の観点では化学合成品の方が確実であるケースが多いのです。
上級者の基準
美容液を選ぶ上級者の基準は、「天然か合成か」ではなく、「その成分の効果が、どの程度確実に再現されるか」です。
参考文献
本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。
- Heydari MB, Ghanbari-Movahed Z, Heydari M, Farzaei MH. In vitro study of the mesenchymal stem cells-conditional media role in skin wound healing process: A systematic review. Int Wound J. 2022;19(8):2210-2223. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。