Skin Skincare University

ターンオーバーの仕組み——28日周期の真実と嘘

LEVEL 2 肌の構造と科学
KAIAN R&D Team | |

「ターンオーバーは28日」——スキンケアに関心のある方なら、一度は聞いたことがあるフレーズ。しかし、この数字には大きな誤解が含まれています。

Turnover 4 Stages / ターンオーバーの4段階STAGE 1基底層細胞分裂新しい細胞が誕生STAGE 2有棘層細胞が上昇形が変化STAGE 3顆粒層脂質放出バリア形成準備STAGE 4角質層 → 剥離(あか)死んだ細胞がバリアとして機能 → やがて自然に剥がれ落ちる20代: 約28日40代: 約45日+60代: 約75日+

ターンオーバーの4つのステージ

表皮の最下層「基底層」で新しい細胞が分裂して生まれます。この細胞は有棘層→顆粒層→角質層と上に押し上げられながら、徐々に形や役割を変えていきます。最終的に角質層で「死んだ細胞」としてバリア機能を果たした後、垢として剥がれ落ちます。

「28日」は20代の平均値にすぎない

「28日周期」は20代の健康な肌の平均値です。加齢とともにターンオーバーは遅くなり、40代では約45日、60代では75日以上かかるとされています。「28日で生まれ変わるはず」と思い込んでいると、ケアの期待値がずれてしまいます。

「早める」=「良い」ではない

ピーリングやスクラブで「ターンオーバーを早める」という発想がありますが、早すぎるターンオーバーは逆にトラブルの原因になります。未成熟な細胞が角質層に到達するため、バリア機能が不完全になり、乾燥・敏感・赤みが起きやすくなります。

目指すべきは「早めること」ではなく、「正常化すること」。遅すぎず、早すぎず、年齢に応じた適切なリズムを保つことが、健やかな肌への近道です。

ターンオーバーを乱す主な要因

紫外線、睡眠不足、ストレス、栄養の偏り、過度な角質ケア——これらはすべてターンオーバーのリズムを乱す要因です。スキンケア製品だけでなく、生活習慣全体が肌のターンオーバーに影響しています。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Grove GL, Kligman AM. Age-associated changes in human epidermal cell renewal. J Gerontol. 1983;38(2):137–142. PubMed
  2. Iizuka H. Epidermal turnover time. J Dermatol Sci. 1994;8(3):215–217. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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