LEVEL 1 ビタミンC完全ガイド
KAIAN R&D Team | |
スキンケアで「万能成分」と呼ばれるビタミンC。なぜこれほど多くの製品に配合されているのでしょうか?その理由は、ビタミンCが持つ3つの科学的に実証された効果にあります。
効果1:抗酸化——活性酸素から肌を守る
紫外線やストレスで体内に発生する活性酸素は、細胞を酸化させ、シミ・シワ・たるみの原因になります。ビタミンC(L-アスコルビン酸)は、自らが酸化されることで活性酸素を無害化します。レモン1個分のビタミンC(約20〜40mg)を食事から摂るのも大切ですが、肌に直接塗る方が局所濃度を20倍以上高められるという研究があります。
効果2:コラーゲン合成——ハリと弾力の源
コラーゲンは肌のハリを支えるタンパク質ですが、その合成にはビタミンCが不可欠です。具体的には、コラーゲンのアミノ酸であるプロリンを水酸化する酵素の補因子として働きます。ビタミンCが不足すると壊血病(コラーゲンが作れなくなる病気)になることからも、その重要性がわかります。
効果3:美白——メラニン生成を抑える
シミの原因であるメラニンは、チロシナーゼという酵素によって作られます。ビタミンCはこの酵素の働きを阻害し、メラニン生成を抑制します。さらに、すでに酸化して黒くなったメラニンを還元して薄くはたらきかけるとされます。これはビタミンCならではの特徴の一つです。
日常食品との比較で考える
レモン、イチゴ、ピーマンなどビタミンCが豊富な食品を食べることは健康に良いことです。しかし、経口摂取したビタミンCは全身に分配されるため、肌に届く量はごくわずか。だからこそ、スキンケアとして肌に直接届けることに意味があるのです。次のレベルでは、その「届け方」の種類を詳しく見ていきます。
参考文献
本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。
- Pinnell SR, Yang H, Omar M, Monteiro-Riviere N, DeBuys HV, Walker LC, Wang Y, Levine M. Topical L-ascorbic acid: percutaneous absorption studies. Dermatol Surg. 2001;27(2):137-142. PubMed
- Murad S, Grove D, Lindberg KA, Reynolds G, Sivarajah A, Pinnell SR. Regulation of collagen synthesis by ascorbic acid. Proc Natl Acad Sci U S A. 1981;78(5):2879-2882. PubMed
- Telang PS. Vitamin C in dermatology. Indian Dermatol Online J. 2013;4(2):143-146. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。