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ビタミンCの有効濃度と安定性——pH3.5の壁

LEVEL 3 ビタミンC完全ガイド
KAIAN R&D Team | |

ビタミンCの効果を最大限に引き出すには、「濃度」と「pH」という2つの科学的条件を理解する必要があります。Pinnell博士らの2001年の研究は、この分野の基盤となっています。

pH vs 経皮吸収率吸収率 (%)pH02550751002.03.03.54.56.0pH 3.5の壁pH3.5以下で吸収率が急上昇

pH3.5の壁——Pinnell 2001の発見

Pinnell博士らの研究(2001年)により、純粋型L-アスコルビン酸pH3.5以下でのみ効率的に経皮吸収されることが明らかになりました。これは、ビタミンCが非解離型(プロトン化型)でなければ脂質二重層を通過できないためです。肌のpHは約4.5-5.5なので、製品自体がかなり酸性である必要があります。

濃度15-20%が効果の上限

同じ研究では、ビタミンCの効果は15-20%で最大となり、それ以上濃度を上げても効果は頭打ちになることが示されました。一方、20%を超えると刺激・赤み・ピリピリ感のリスクが急増します。「高濃度=高効果」ではないのです。

CEFerulic——紫外線防御8倍の黄金比

Lin博士らの2005年の研究は、ビタミンC15% + ビタミンE1% + フェルラ酸0.5%の組み合わせ(CEFerulic)が、抗酸化剤を配合しない場合と比べて約8倍(フェルラ酸の添加でおよそ2倍に増強)の紫外線防御効果を示すことを報告しました。この3成分は互いを安定化させ、効果を増強し合います。

製品選びのチェックポイント

ビタミンC製品を選ぶ際に確認すべきポイントは4つです。1. 形態(純粋型か誘導体か)。2. 濃度(10-20%が目安)。3. pH(純粋型なら3.5以下か)。4. 包装(遮光・エアレス容器か)。これらすべてが揃って初めて、ビタミンCの効果が最大化されます。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Pinnell SR, Yang H, Omar M, Monteiro-Riviere N, DeBuys HV, Walker LC, Wang Y, Levine M. Topical L-ascorbic acid: percutaneous absorption studies. Dermatol Surg. 2001;27(2):137-142. PubMed
  2. Lin FH, Lin JY, Gupta RD, Tournas JA, Burch JA, Selim MA, Monteiro-Riviere NA, Grichnik JM, Zielinski J, Pinnell SR. Ferulic acid stabilizes a solution of vitamins C and E and doubles its photoprotection of skin. J Invest Dermatol. 2005;125(4):826-832. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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