Skin Skincare University

毛穴・ニキビのケア——皮脂・角化・炎症の3因子

LEVEL 4 肌悩み別ケアガイド
KAIAN R&D Team | |

毛穴やニキビの悩みは、年齢を問わず多くの方が抱えています。しかし、「毛穴が目立つ」原因と「ニキビができる」原因は、重なる部分がありつつも異なるメカニズムを持っています。正しいケアのために、まず3つの因子を理解しましょう。

毛穴が目立つ3つの因子

毛穴の目立ちは「過剰皮脂」「角質肥厚」「たるみ」の3因子が絡み合って起こります。10代〜20代前半では皮脂と角質の問題が主因ですが、30代以降はたるみ(コラーゲン減少による毛穴の楕円化)が加わります。

毛穴の目立ち — 3因子の関係過剰皮脂皮脂腺の活性化角質肥厚角化異常たるみコラーゲン減少毛穴の目立ちニキビ進行: 面皰 → 丘疹 → 膿疱 → 嚢腫

ニキビの4段階——面皰から嚢腫へ

ニキビは次の4段階で進行します。第1段階:面皰(コメド)——毛穴に皮脂と角質が詰まった状態(白ニキビ・黒ニキビ)。第2段階:丘疹——アクネ菌(C. acnes)が増殖し、炎症が始まる赤い膨らみ。第3段階:膿疱——好中球が集まり膿が形成された状態。第4段階:嚢腫——炎症が真皮に及び、瘢痕(ニキビ跡)のリスクが高まる状態です。

ケアのポイントは、第1段階の面皰の時点で対処すること。炎症が進行してからでは、対応が難しくなります。

有効成分とその作用

アゼライン酸——毛穴の角化異常を正常化し、アクネ菌に対する抗菌作用と抗炎症作用を併せ持つ、毛穴・ニキビケアの多機能成分です。濃度15〜20%で医薬品としても使用されています。

ナイアシンアミド——皮脂の主成分であるトリグリセリドや脂肪酸の合成を抑制し、皮脂分泌量を減少させます。炎症性サイトカイン(IL-8など)の産生も抑え、ニキビの炎症を緩和します。

レチノール——表皮のターンオーバーを促進し、毛穴に詰まった角質の排出を助けます。角化を正常化することで面皰の形成を予防し、長期的に毛穴の目立ちを改善します。ただし、使い始めはレチノイド反応(一時的な赤み・皮剥け)が起こることがあるため、低濃度から開始し、肌を慣らすことが重要です。

参考文献

本記事の科学的記述が依拠する主な査読論文です。

  1. Draelos ZD, Matsubara A, Smiles K. The effect of 2% niacinamide on facial sebum production. J Cosmet Laser Ther. 2006;8(2):96–101. PubMed
※本記事は化粧品成分に関する参考情報であり、効果を保証するものではありません。数値・試験結果は条件により異なります。医薬品的効能を示すものではありません。
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